訪問歯科を知る
Learn About Home-visit Dental
訪問歯科診療とは?
What Home-visit dental
食べたいを支える「訪問歯科診療」
「美味しく食べること」「家族や友人と会話を楽しむこと」「笑顔で気持ちを伝え合うこと」にはすべて口が関わっています。
日々を楽しく健康で過ごすために、ときには失った楽しみを取り戻すために、よりよく生きるためのお手伝いをするのが訪問歯科診療です。
ご高齢でお身体が不自由な方・障害がある方・歯科がない病院に入院中などの理由で、ご自身で歯科医院に通院が困難な方に対して、ご自宅・施設・病院に歯科医師・歯科衛生士が訪問し、歯科診療と口腔ケアを提供します。
歯を削る機械からレントゲンまで、持ち運び可能な専用器材一式を揃えて訪問します。
通常の歯科医院に通院するのとほぼ同等の診療が可能です。
超高齢社会の現状と訪問歯科診療の重要性
現代社会は高齢化が進み、2025年には75歳以上の後期高齢者人口が2,180万人、65~74歳の前期高齢者人口が1,497万人に達すると予測されています。国民の約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上になります。
この超高齢社会において、在宅医療や介護が求められており、その一環として訪問歯科診療のニーズが拡大しています。
特にご高齢者や寝たきりの方は、歯科診療が重要です。体力の低下や抵抗力の弱化により、口腔内の細菌は大きな脅威となります。むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口腔内の細菌が原因で誤嚥性肺炎や血管障害、心臓病、糖尿病などの疾患を引き起こす危険性があります。特に誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位に位置しており、注意が必要です。
訪問歯科診療は、体力のない高齢者や歩行が難しい方にとって不可欠なサービスです。適切な口腔ケアができていないと、お口の中で細菌が繁殖し、むし歯や歯周病の進行が加速します。これにより歯を失う原因となり、健康な食事が難しくなります。適切なケアを通じてお口の健康を維持することは、全身の健康をサポートし、生活の質を向上させる要素となります。
創業者の想い
Founder's Thoughts
訪問歯科診療のパイオニアとしてデンタルサポートを起業。起業家精神は今も健在。
「日本再生」日本をもっと元気にしたい、これがデンタルサポートの基本哲学です。
そのためには社会保障が国家予算を圧迫するコストではなく、医療・介護が日本を代表する産業となって、グローバルに展開する必要があります。世界の国々も高齢化に向かっているなか、「医療の倫理と企業の論理の融合」を企業理念として掲げてヘルスケアビジネスを展開しています。出発点は25年前に、日本で初めて訪問歯科診療サポートをビジネス化したことです。介護保険制度が導入される直前のころでした。
当時の歯科の「往診」は、ボランティア的に行政や歯科医師会が対応するものという印象が強く、開業医は関心を寄せていませんでした。理由は「リスク」です。訪問歯科診療の対象になるのは「病気や障害などがあり自力で通院できない方」という制限があります。外科処置をする歯科治療は高リスクだと考えられていました。麻酔後に血圧が低下した、あるいは出血が止まらないなどの場合、診療所とは異なり迅速な対応ができない恐れがあります。
また、「患者様は自分の医院に治療を受けに来るもの」という考えが当たり前で、患者様の所へ出向くという感覚は、歯科業界全体として希薄だったと思います。
私もそんな開業医の一人でしたが、知人の依頼をきっかけに訪問歯科診療を行なってみて「既成概念に縛られていてはダメだ」と強く感じたのです。高齢化に向かっていた日本に必要なことであり、何より患者様から必要とされていることに大きなやりがいを見出しました。そこで、診療をサポートするための株式会社を設立し、訪問歯科診療を効率的に行う仕組みをつくり上げたのです。徹底したリスク管理を行い、「患者第一主義」を掲げて、医療と企業が両輪となって全国に展開していきました。
そして、医科・介護にも事業領域を広げていき、現在はヘルスケアグループとして国内外に拠点を展開しています。3本柱は「サービスメニューの拡充」と「デジタル化」、そして「再生医療」です。日本の技術と、日本人の優れた美徳であるホスピタリティを世界に通用するビジネスとして、医療・介護の産業化を目指しています。
デンタルサポートのチャレンジはまだまだ続きます。チャレンジ精神を持ち、デンタルサポートに興味のある学生さんに会えることを、心より楽しみにしています。
創業者
DSヘルスケアグループ代表・CEO
歯科医師・歯学博士 寒竹 郁夫